私のかんそうき

感想記録ブログ

「Sacred3」の感想(リタイア)

「Sacred3」(PS3版)の感想

中古品を購入。1~2時間は頑張ったが、あまりにもプレイが苦痛だったためリタイア。単調なアクションゲームだった。
ゲームの方向性が全く違うため、Sacred2ファンがこれをプレイして怒り狂ったのはよく分かる。とても定価では買えない。
アクションゲームとしても微妙なので、違うものと割りきって遊ぶのも難しいのが残念。

一応最初から遊べるの4人のキャラクターで遊んでみたのだが、どのキャラクターも動かしていていまいち面白く無い。唯一槍を持った女性キャラクターだけは素早い攻撃が小気味良く、アクションゲームらしい感じがして良かった。

しかしどのキャラクターもそうだったのだが攻撃方法が少なすぎてプレイして数分で飽きてしまう。ノーマル攻撃のバリエーションが少ないのがどうにも良くない。せめてコンバットアーツを連発したいのだが2種類かつ微妙な性能かつすぐ弾切れで気持ち良い時間が少ない。バッシュも回避もフィニッシュもいらないので、そのボタンを別な攻撃に当ててアクションを増やして欲しかった。

またステージをプレイ中にパワーアップしないのもメリハリが無いというか盛り上がらないというか、単調さに拍車をかけているような要因に思えた。
ゲーム中でもレベルアップしないわけではないようだが、序盤はもっと細かくレベルアップして、スキルをどんどんアンロックしていく楽しさが欲しい。

本当はマップを探索して宝箱を探したり、敵がドロップしたアイテムでパワーアップする流れが一番いいのだが、残念ながら今作にそうした要素は無い。せめてアイテム拾って無敵モードとか、味方を召喚できるとかのステージ限定パワーアップでも良いので、とにかく何か飽きさせないギミックみたいなものは必要に思った。
一応ギミックとして特定の攻撃をしないと倒せないバッシュという要素はあるのだが、これがイライラさせるだけで楽しくないのが残念。罠も同様。

とここまで不満を書いておいて、序盤でリタイアしたので、この後面白くなったらどうしようと思い始めた・・・ある程度やってみると面白くなることもあるからなあ。しばらくしたらまたやってみよう。

まあとにかくSacred4に期待したい、というのが結論ですね。ただ3がこれではもう続編とか無理そうだなあ。2が偉大すぎたね・・・

「MouseCraft」(PS3版)の感想

「MouseCraft」(PS3版)の感想

PS+の配信でプレイ。
重力のある2Dマップにブロックを設置したり破壊したりしながら、進路を作ってネズミをゴールに誘導するパズルゲーム。ブロックの形状がテトリスに出て来る7つの形状で、くるくる回転させてどこに設置するかが基本的なパズルの面白さ。

誘導するネズミ3匹おり、スタートすると動きっぱなしなので、敵にぶつかったり高いところから落ちたりしないように考えて設置しなければならない。
ステージが進むにつれ、ブロックの種類やステージギミックが増えていき、それとともに手順が複雑化し結構な難易度になっていく。自分の場合はステージ2の中盤~3あたりまでが辛かったかな。何面かだいぶ悩んでしまった。だがなんとかほぼノーヒントでクリア*1できたので、全く手が出ない難易度というわけではないと思う。人によっては中盤は挫折する難易度かもしれないが、一応自分としてはこの難易度設定は評価したい。
ただステージ4は後半の移動ブロック以降の面が妙に簡単で拍子抜けしてしまった。最後のステージだからもっとすごいのを期待していたのに・・・ここはマイナス。

ゲーム内メッセージは日本語化されておらず英語表記のみ。ルールはなんとなくわかるので、読めなくてもプレイにそこまで支障はない。
それより×ボタン決定のほうが日本人には辛い。残念ながらキーコンフィグは無し。ただこれもシビアなアクションを要求されるわけではないのでそこまで問題ではないが、誤操作にはちょっとイライラ。
画面はちょっとごちゃごちゃしている印象。ブロックが上にぶら下がっているのだが、ステージに被って隠れて見にくい場面もあった。またネズミを誘導するほかにスコアの目標となるクリスタル?があるのだが、これが青い背景に青色でどこにあるのかわからないことがあった。ここはもう少し見やすい配慮が欲しかった。
その他にポーズ中もブロックの設置ができ、これはタイミングを合わせる場面でやりやすくて良いのだが、モノクロ画面なためステージを見る目的では使いにくい。画面の色が変わらない通常のポーズ機能も欲しかったところ。

パズルゲーム自体の出来なのだが、面白いことは面白いのだが、奥が深いかというと若干微妙な感じはする。手順の発見さえ出来れば、あとは簡単な作業をするだけのゲームだからなのだろうか。
手順の発見、ブロックの設置に加え、ネズミの操作も加わると楽しそうな気もするが、それはまた別なゲームになってしまうから無理だな・・・

世界観は子供っぽく、自分は英語が分からないのでストーリーは意味不明。ちょっとしたムービーがステージの合間挿入されるが、絵だけではどんな話か全くわからない。こうした外側の部分は若干魅力が無いか。

このゲームにはステージエディット機能が付いているて、ストーリーモードをクリアしても自作の面で遊ぶことは可能。エディターの操作自体は簡単だが、全くアイデアが浮かばず、自分にはステージを作るのはかなり大変そうではあった。
エディター付きということで、リトルビッグプラネットのようにオンラインで世界中の人が作ったステージを遊べるのかなと期待したが、そういう機能は無いみたいでちょっと残念。ただ探せば自作ステージを公開しているサイトもあるのかもしれない。あったとしても手入力で再現するのは面倒くさいけどね・・・

ステージは4つで各ステージは20面。合計80面とボリュームは結構ある。一見簡単そうに見えるから、解けないと悔しくてムキになってやってしまったような気がするなあ。最初は面白さがあまりわからなかったが、結果的にはすごい楽しんでしまった・・・
ギミックは色々あるけど、中でも壊れるブロックと爆弾ブロックがいいアイデアだと思った。あとクッションブロックも面白い。まだまだギミックのアイデアは追加できそうで、ゲームとしては意外と発展性があるようにも思った。
ネズミを誘導するだけではなく、敵を誘導して倒すゲーム要素はもっとあっても良かったかもしれない。大きいボスを倒すステージとかがあると楽しそう。
またはゴールを一か所ではなく分散させてそこにそれぞれのネズミを誘導するとか、ルールも色々あると良さそうだが、あんまり複雑すぎても大変かな。

結論としては無茶苦茶面白い、というわけではないけど基本的にはよく出来ていて、ハマる人はハマるゲームだと思います。
シンプルなゲーム性にちょっとしたスパイスが効いている感じ・・・まあよくわからない表現ですが楽しいゲームでした。

*1:爆弾ブロック初登場の面は攻略動画を見てクリアした。特殊な操作がいるのかと思ってクリア方法が思いつかなかった・・・

「銃夢火星戦記」2巻の感想

銃夢火星戦記」2巻の感想

1巻はガリィの幼年期編で、このまま丹念に火星でのガリィの成長を描いていくのかなと思っていたら、2巻はいきなり現代に戻り、さらにエーリカとの邂逅から始まったのでちょっとびっくり。
1巻はあくまで序章ということだったのね。地味な展開ではあったけど、もう少し幼年期編も見たかったような。

2巻はエーリカとのバトルから始まりカエルラやリメイラなど過去のキャラたちが再登場、さらにZOTT編から裏で暗躍していたとされる謎の黒幕の存在が明示される。うーん相変わらずうまいこと話をつなげるなあ。
でもショックなことにエーリカが○○なことがあっさり判明してしまうので、話がつながったぶんエーリカのキャラクターとしての存在感は若干軽くなってしまったように感じたのだった・・・エーリカは性格も軽いんだけどね・・・

敵となる新キャラクターたちはまだどうなるかわからないけど、別に黒幕がいるので彼ら自身はあんまり重要な役割を背負っている感じが無かったのは残念。ドラマもまだ見えてこない段階だからしょうがないか。

新しい仲間キャラクターのバーサーカー銃ダンコはかなり面白そうなキャラクター。こういうギミックのアイデアは相変わらず面白い。

謎でストーリーは引っ張っているけど、キャラクターのドラマ性の部分ではまだまだこれから。銃夢初期の頃のように、敵が悲しみを背負ってきれいに散っていくようなストーリーを期待したいけどどうなるかなあ。

「モテキ」の感想

モテキ」(2011)の感想

「僕の彼女はサイボーグ」からのラブコメつながりということで鑑賞。まあこれはラブコメでは無いような気もするなあ。歌や踊りやおふざけがありコメディとしても見れるけど、根っこは真面目でシリアスな青春映画の範疇と言えるだろうか。

登場人物たちの恋愛関係はどちらかと言えば愛というよりは逃避に近いように見えたので、自我の確立みたいなものがテーマなのかなと思った。
ただ登場人物はそういう問題を抱えるにはやや年齢が高いので、死語っぽいがアダルトチルドレン問題も背景にあるように思う。

映画自体はそういう暗いテーマはあまり見せず、往年のポップス、ロック、渋谷系の名曲ががんがん流れるハイセンスな映像とユニークな演出であくまでポップに軽快に見せる。PV風の派手なシーンも楽しいが、普通のドラマ部分もしっかりと作られているように見え、薄っぺらくなりそうな世界観だが丁寧に作りこむことできちんとした生活のリアリティなども感じられたのは良かった。

キャラクターでは麻生久美子の役が良かった。オタクが好きそうな女性で非現実的なところはあるが、映画のテーマとしては合っているように思う。号泣シーンはホラー映画のようで凄かった。

長澤まさみの役は見た目だけで中身が無いので女優的にはおいしくない役だろうなあ。映画内でのあの子の役は全部虚像で、ラストシーンからがあのキャクターの本当の始まりだと思うが、残念ながらそこで終わってしまうのは映画上やむを得ないところか。まあどうせあの二人が付き合ったとしてもうまくいくわけないし、あの後を見せないのは正解かもしれない・・・

音楽に関してはいい曲がいっぱい聞けて良かったのだが、特に岡村靖幸を2曲入れたのは偉い。ただその使い所には若干不満が・・・もう少し良いシーンでかけてもらいたかったけど、まあしょうがないですね。
エンディングで「今夜はブギー・バック」が流れた時はあまりにベタでちょっと吹いてしまったけど、この選択は間違ってはいません。これが正解。

あとはゲスト出演のピエール瀧のナチュラルゲス演技が面白かった。

この映画を見終わって不思議と元気になったように感じたのだが、それだけエネルギーがつまった映画ということかな。

本当はもっと若い年代の監督が真面目な内容でシンプルに撮るべき作品にも思えたけど、色々詰め込んでエンターテイメントとして完成させるのも職人的な感じで良かったです。

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「わたしに会うまでの1600キロ」の感想

「わたしに会うまでの1600キロ」(2014)の感想

いろいろなショックで人生に絶望し、ドラッグに溺れたりSEX中毒になったりボロボロになった末に、もう一度人生をやり直すために過酷なトレッキングを行う女性の物語。
清原さん逮捕ということで鑑賞・・・というわけではなく逮捕の前に見ていたのだが、清原さんもこの映画を見ると何かしら思うところはあるんじゃないかと思った。

映画としては回想シーンが多くそっちのほうに興味が行き、旅そのものの辛さや楽しさ、自然の大きさみたいなものをを伝える部分が若干足りないようにも感じられた。
あとは旅の途中に出て来る男性がみんな襲ってきそうに描くのはちょっとなあ。そういうスリル要素はいらないんじゃないかな。

こうした過酷な旅をし、過去に向き合って乗り越える行為自体は称賛したいのだが、ドラマとしてはストレートすぎるのか、ちょっとありきたりな感じも受けた。自分はこの主人公に意外と感情移入出来なかったから、あまり感動しなかったのかもしれない。何で感情移入出来なかったかはよくわかりません。
ということで良い映画ではあるのだが、自分の評価は中くらいかなあ。

「猟奇的な彼女」の感想

猟奇的な彼女」(2001)の感想

クァク・ジェヨン監督。「僕の彼女はサイボーグ」つながりで鑑賞。

「僕の彼女はサイボーグ」だけだとこの監督の力量がよくわからなかったので、代表作のこちらも鑑賞してみた。
「僕の彼女はサイボーグ」はこの映画が原型なのね。ラブストーリーの構造はほとんど同じで、悲しいラブストーリーを破天荒なキャラクターが行うというもの。ただこちらはSFとかの余計な要素が無く、シンプルな展開でわかりやすくて良かった。
ギャグのセンスとか長いなとか不満な点はあるものの、こちらは主演のチョン・ジヒョンがとにかく凄まじく可愛く撮られていて、この点に関してはもう参りましたという感じ。綾瀬はるかの映画もサイボーグ(アンドロイド)じゃなくこっちの焼き直しで良かったのになあ。

ウィキペディアで監督のプロフィールを見ると1959年生まれとある。もっと若い監督だと思っていたので、現在56才と意外と年齢が高い事に驚いた。
この映画を撮った2001年時点でも40才超えていたのか・・・おじさんやるなあ。なんか急にこの監督のことが好きになってきたよ・・・

「僕の彼女はサイボーグ」の感想

「僕の彼女はサイボーグ」(2008)の感想

綾瀬はるか出演作品ということで鑑賞。
綾瀬はるかの可愛らしい演技に期待したものの、サイボーグ役(アンドロイド)と特殊な設定だったためか無表情が多く、正直あまり楽しめなかった。
可愛い女性を演じるシーンもあったのだが、サイボーグ役(アンドロイド)と対照的にするためかこっちはこっちで不自然な可愛らしさで、あんまり良さが出ているとは言えない感じだった。

映画はストーリーがいまいち。いい加減なSF設定でタイム・パラドックスおかまいなし、意図がよく分からない懐かしい昭和の風景シーン、無駄に大げさなクライマックスの展開と、なかなか評価の難しい作品だった。
ブコメディの部分はそれなりに優れていたようにも思うのだが、SF設定が余計で、サイボーグ(アンドロイド)とではなく普通の人間同士のドラマのほうがラブコメとして面白いものになったんじゃないだろうか。
監督の狙いは漫画やアニメのようなファンタジックなラブコメをしたかったのかなと想像するが、今作では振り切り方が中途半端で、なんとなくもやけた印象の作品になっているように思う。実写ではなくアニメ作品ならこの作品も成立するかなあ。

まあとにかく珍らしいものを見た、ぐらいの小さい感動はあるので、なんとなく釈然としない部分はあるけど良しとしますかね。