「僕の彼女はサイボーグ」の感想
「僕の彼女はサイボーグ」(2008)の感想
綾瀬はるか出演作品ということで鑑賞。
綾瀬はるかの可愛らしい演技に期待したものの、サイボーグ役(アンドロイド)と特殊な設定だったためか無表情が多く、正直あまり楽しめなかった。
可愛い女性を演じるシーンもあったのだが、サイボーグ役(アンドロイド)と対照的にするためかこっちはこっちで不自然な可愛らしさで、あんまり良さが出ているとは言えない感じだった。
映画はストーリーがいまいち。いい加減なSF設定でタイム・パラドックスおかまいなし、意図がよく分からない懐かしい昭和の風景シーン、無駄に大げさなクライマックスの展開と、なかなか評価の難しい作品だった。
ラブコメディの部分はそれなりに優れていたようにも思うのだが、SF設定が余計で、サイボーグ(アンドロイド)とではなく普通の人間同士のドラマのほうがラブコメとして面白いものになったんじゃないだろうか。
監督の狙いは漫画やアニメのようなファンタジックなラブコメをしたかったのかなと想像するが、今作では振り切り方が中途半端で、なんとなくもやけた印象の作品になっているように思う。実写ではなくアニメ作品ならこの作品も成立するかなあ。
まあとにかく珍らしいものを見た、ぐらいの小さい感動はあるので、なんとなく釈然としない部分はあるけど良しとしますかね。