私のかんそうき

感想記録ブログ

「これでわかった! 世界のいま」の感想

これでわかった! 世界のいま - NHK

感想というか意見というか文句というかよくわからないけど番組を見ての感想。
番組の中の短いワンコーナーの話。

10月18日の放送ではアフリカで内戦などの混乱の際、大勢の女性が軍などの組織によって暴行される事態が発生している、というニュースをやっていた。
何故暴行が多発するのかというと、敵側の女性を暴行することが敵にとっての屈辱となり、それがダメージになるからというのが一つ、また自軍の兵への性の褒美という理由もあるとのこと。
番組では被害に合われた女性へのインタビューが流された。

一例目の女性は家族を殺されたあげく集団で暴行され、父親が誰かわからない子供を妊娠し出産。つらい思いをしたが今はその子供を育てることが支えになっているという話。

二例目の女性は夫を殺された後、息子たちとともに監禁され、木に縛り付けられ何人もの男たちに暴行された。時には息子たちの目の前で暴行され、中には15、6歳の少年兵もいたという。
女性は隙をみて脱出、その後国連軍に救出された。暴行によりつけられた精神的な傷は深く、自殺未遂を数回起こす。
今はカウンセリングにより徐々に過去と向き合えるようになってきたという話だった。

また少し前の週の放送ではアフリカのアルピノの黒人が置かれている危険な立場が放送された。
アフリカではアルピノの黒人は幸福を呼ぶとされ、生け贄になったり食べられたりするという凄まじい内容。
VTRの中で登場した少年は何に使われたのかはわからないが片腕を切断されたらしい。
またつらい経験を舞台で表現しているアルピノの女性が登場、アルピノの女性とセックスすると幸運になるらしく、そのせいで彼女は8歳頃から男性に性の相手をさせられていたという。
彼女も過去と向き合えずに苦しんでいたが、舞台でつらさを表現すること、またアルピノの立場を知ってもらうという目的を持つことによって、今は多少の平穏を得ているという。

両方の放送とも衝撃的な内容で、世界には目を背けたくなるような残酷なことがあり、またその犠牲になる人々がいて、番組で紹介された彼らの苦しみは遠い世界の我々に様々なことを考えさせてくれる。そういう意味で素晴らしい番組だった。

以上、番組の感想なのだが、冒頭で書いた文句というのは放送の時間帯である。性暴行のニュースはちょうど私の家の夕食時であった。おでんであった。
家族おでん中にこのニュース、あ、ちょっとこれヤバイなと思ったが、チャンネルを変えるタイミングを外してしまい家族で最後まで見ることに。
気まずいながらも内容は上記の通り見てよかったのではあるが・・・

内容がちょっと過激でも、面白くて価値があればどんどん放送して欲しいのだが、性絡みの話はやっぱり皆で見るのは難しいなあ、時間帯がなあ、というよくあるお話でした。