私のかんそうき

感想記録ブログ

「インサイド・ヘッド」の感想

「インサイド・ヘッド」(2015)の感想

宇多丸のウィークエンド・シャッフル」で評価が高かったから見てみたけど個人的にはダメだった。
工場みたいな頭の中のシステムとか面白い部分もあったんだけど、自分の頭の中に別人格が存在する時点でもうなんかその世界についていけない。気持ちが悪い。

ヨロコビやカナシミはせめてライリーと同年齢にするとかして彼らの成長がライリーの成長みたいにくっつけないと、他人がどこかでドタバタしてたらいつの間にか心の傷が治っちゃったみたいなだけの話に見えてしまう。
ああいうショックな事がないと人は大人になれないわけでもあるまいに、子供向けとはいえ成長をものすごく単純化しているのも何だか嫌な感じだった。
感情ボールが合体するならヨロコビやカナシミも一つになったりすれば良かったかも。もしくは劇中でカナシミが死んでヨロコビがカナシミになるとか。またはその逆みたいな・・・
作者は精神世界のルールをきっちり決めて、そこから逸脱しないように話を組み立てているんだろうけど、そこがお話として自分がつまらなく感じた原因だろうか。この不満は自分がディズニーのアニメ映画全般に抱く不満かもしれない。ううむ。

映画としてはドタバタコメディとしても見れるので十分面白いとは思う。実験的な世界観も素晴らしい。だけどやっぱり何か引っかかって素直に楽しむことは出来なかったなあ。